子どもによくあるけがの応急手当を紹介します。
(1)すり傷、切り傷 傷口をすみやかに水道水などの清潔な流水で十分に洗ってください。深い傷や汚れがひどい傷では、無理に洗ったりせずにすみやかに医師の診察を受けてください。
(2)出血 子どもは、血液量が体重の約19分の1と少なく、少ない出血量でもショックを起こします。新生児では30mlの出血でも命にかかわることがあります。出血していても、おちついて、まず「いつもと同じような受け答えができるか」を確認しましょう。受け答えがおかしいと感じるような時は迷わず救急車を呼びましょう。 出血の手当ては、出血部位を見つけ、そこに清潔なガーゼやハンカチを当て、直接圧迫し止血をします。
(3)捻挫、打ち身(打撲)、骨折 捻挫や打ち身(打撲)は、冷却パックや氷水などで冷やします。けがをした部位の冷却は、内出血の腫れを軽くします。 手足が変形している場合は、骨折が強く疑われます。変形した手足を固い板や雑誌を利用し布で固定します。固定することで痛みを和らげ、さらなる損傷を防ぐことができます。変形した状態を元に戻す必要はありません。
(4)やけど すぐに冷やしましょう。すみやかに水道水で10分ほど冷やします。氷や氷水での冷却は、やけどが悪化するので避けてください。やけどの範囲が広い場合は、すみやかに医師の診察を受けてください。 水泡(水ぶくれ)は、傷口を保護する効果をもっています。水泡は、つぶれないようにそっと冷却し、触らないように保護してください。
(5)歯の損傷 抜けた歯は、歯の根を触らないようにして、そのまま卵白または牛乳にひたして歯科医師の診察を受けてください。 歯ぐきからの出血は、丸めた綿やティッシュペーパーなどで圧迫し止血します。
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