発音の誤りには、正しい発音を学習していく過程の中で、誤った発音のしかたを覚えてしまった誤学習の場合と、まだ正しい音を十分に獲得していない未学習の場合があります。 子どもたちは日本語の発音を試行錯誤の中で長い時間をかけて獲得していきます。まず、母音(アイウエオ)から始まり、次にパ・マなどの唇を使う音ができるようになります(1~2歳)。そしてタ行、カ行、ナ行などの舌を使う音が少しずつできるようになります(2~4歳)。サ行やラ行などの舌先の微妙な動きを必要とする音は、5~6歳にかけて最後に完成すると言われています。また、この過程は個人差が大きいことも特徴です。このような過程の途中で、直接間違いを指摘したり、何度も言い直しをさせたりすることは、話すことの自信を失ってしまうことや、逆に誤った発音を学んでしまうことに繋がってしまいます。この時期には正しい音を言わせることよりも、聞かせることを意識していただくと良いと思います。年中さんの夏頃になっても改善がみられない場合は、こども発達支援センターの言語聴覚士にご相談ください。 また、発音の誤りには、聞こえ(聴力)の問題や、お口の構造の問題、その他の発達の問題が背景になっている場合があります。そのようなご心配がある場合には、なるべく早めにこども発達支援センターにご相談いただきたいと思います。
【お問い合わせ先】
こども局 こども発達支援センター TEL:096-366-8240
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