ことばが増える2~4歳の時期には、お子さんによってことばが詰まることがあります。「あのね」などの語の多用や、「僕、僕が、僕がね」などのことばの繰り返しなどが代表的です。そうではなく、話し始めの最初の音のみを繰り返したり(「ぼ、ぼ、ぼ、僕がね」)、不自然に伸ばしたり(「ぼーくがね」)という症状や、最初の音が出てこずにつまってしまう症状が頻繁にみられる場合は、吃音(発達性吃音)である可能性が高いと思われます。 吃音の発症の原因はまだよくわかっていませんが、最近の研究ではこどもの心理的な問題や家庭での関わりそのものが原因ではないということがわかってきています。また、乳幼児期に吃音を発症したお子さんの約7割が3年以内に自然に症状がなくなるといわれています。 吃音のあるお子さんにとって大切なことは、話したいことをのびのびと話せる関わりをしていくことです。話を聞くときは吃音のあるお子さんの「話し方」ではなく、「話している内容」に耳を傾けましょう。また、「ゆっくり言ってみて」「もう一回」などして指摘をせずにゆったりとやりとりを楽しむことも大切です。周囲が吃音について理解を深め、適切なかかわりを行うことは、吃音のあるお子さんにとって大きな支えになります。吃音かなと思ったら、こども発達支援センターにご相談ください。
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こども局 こども発達支援センター TEL:096-366-8240
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